やるよ〜:
読みかけだった本を二つ読み終える。
ひとつは「ミュンヘン—黒い九月事件の真実(リンク先はアマゾン)」。だらだら読んだので細かいところ忘れているけども、ミュンヘンオリンピック事件(リンク先はwikipedia)の詳細を皮切りにイスラエル(モサド)がはじめた復讐の詳細が記述されたもの。映画ミュンヘンは人物に焦点を当てすぎていて、諜報機関/特殊部隊にある種の幻想を抱いている僕にはいまいちぬるすぎるという感想を持ったけども、こちらはモサドがシステムとして機能する部分を丁寧に書いてあって興味深かった。続けて落合信彦の「モサド、その真実—世界最強のイスラエル諜報機関」を読んでいる。
もうひとつは「ゲーデル 不完全性定理(リンク先はアマゾン)」。前にサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読んでいるときにちょっと出てきた「ヒルベルト計画」に興味を持ったので、それ関連の本を探していて出てきた。本は導入後ゲーデルの論文の翻訳を載せ、その後数学の歴史を記述する。ヒルベルトとその周辺の時代に最も多くページを割き、そしてゲーデル、ゲーデル後に触れた後、最後に不完全性定理の数学的な解説を成して終える。論文に関する部分は読んでも当然ちんぷんかんぷんでどうしようもなかったのですっかり飛ばして数学史として読んだ。自身が数学に素養がなかったせいか、数学はもっとドライに進められる学問だと思っていた(つまり、自分にとってはわけわかんないし解けなくて延々と悩まなくちゃならないので拷問のような学問だったが(εδ論法が理解できなかった。今読み返せばさすがに理解できると思うが)、数学が得意な人は必ずしもそうではないので、そんなもんかと。最近、「フェルマーの最終定理」と「若き数学者のアメリカ」を読んでそうでもないかという感想も若干あったけども(最先端に行けばどんな学問でもトライアンドエラーで膨大な時間と精神力を必要とするのだろう。学問であり誰も立ったことがないところに立つのだ、それは尤もだろう))。だけども、数学はその基礎を固めんとして沸き立つような熱い時代を経たということを知った。その時代、その分野にいた人は身悶えするほど楽しかっただろうなぁ。うらやましい!
さらに今の数学がすごく最近(高々100年程度)の概念の産物なのだという感想を持ったのだけどもどうなんでしょう。それこそフェルマーとかニュートン、ライプニッツなんかがいた時代と手法が似たようなものあるいは延長線にあるようなものだと思っていたんだが。読んだ印象では、再定義を繰り返しているように、その度に同じもの(たとえば実数)に対して新たな概念からの意味づけを繰り返しているようにみえた。すると、仮に手続きが同じでも意味が変わっていたりするのかなと。その大きな変化(あるいは最初の変化?)が、ヒルベルト計画および不完全性定理だったのかな。この辺はあまり読んでも僕の頭の中で整理されなかったので誤解満載かも(誤解している自信はある)。
で、結局不完全性定理を僕は説明できないわけだが。著者が不完全性定理があることによって数学が矛盾をはらむことを必ずしも否定的に説明していないことに好感が持てた(この分野ではごく当然のことなんでしょうが)。そういうものの捕らえ方だから著者たちはあれだけ生き生きと描写できたのではないだろうか。(それで思い出したけども、竹内薫の「99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方」は、言っていることは正しいんだろうけども、なんか否定的な側面が強く強調されすぎている印象で個人的にはいまいちだった)
あ、ヒルベルトと物理のかかわり(1910?-1920?)について興味が出てきたのだけども、何かよい本ないでしょうかねぇ。ライトなやつがいい。
デスマーチ/
Wolfram|Alpha/
IT戦士 岡田有花リンク集/
Flash Earth/
Garage/
SDSS/
GOLDMine Galaxy On Line Database Milano Network/
Peanuts/
男達が後ろから撃たれるスレ 衛生兵を呼べ
tt-craft/
トムとジェリーの夏休み/
orz/
法治国家つまみぐい/
Happymetal ハッピーメタル/
MARK A. GARLICK'S SPACE-ART.CO.UK
ここはジョークアベニューです
ペリー
筆記具はもう好みの極端なものだからなんとも言えないけど、<br>僕が子供のときから好きだったのが<br>ペンテルのグラフ1000というやつです。
ほうほう、情報ありがとう。<br>今探していて、SHARBOが良いんではないかと思いつつありますです。